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光の通り道

月曜日, 12月 10th, 2012

友人は先日、御主人の両親からの提案で、両親が住む土地に二世帯住宅を建てて、同居することになりました。

住宅密集地ながら、比較的広い土地を所有していましたので、計画はとんとん拍子に進んでいきました。ただ一つの悩みは、採光です。リビングを南向きにしましたが、南隣りは5階建のマンションが建っています。そこで、工務店さんに採光のことを相談しました。

念願だったリビング階段を動線としてだけでなく、採光のための光の通り道として、活用することを考えました。リビング階段はオープン型の螺旋階段にし、階段の上は、大きな窓を設け、そこから陽の光がふんだんに降り注ぎます。螺旋階段は、細竹を並べた円筒の中にあります。

竹林の中を光が通って、リビングに注ぐようなイメージで、設計したそうです。竹林の中を光が通り抜けていくような、それでいて、竹の円筒形の巨大な照明のようなイメージが最高に気に入って、階段のすぐそばの壁に、ソファーを並べました。階段自体が大きな竹のオブジェのようです。リビング階段にすると、階段下が暗く、閉鎖的で、デッドスペースになってしまいがちですが、オープン階段にし、手摺も竹で格子状にしましたので、開放的になり、むしろ、リビングの特等席になりました。階段の踏み板もフローリングも竹の集成材を選びました。

竹のフローリングは適度な弾力と強度を備えていますので、膝や足首にかかる負担が軽減されます。これから年齢を重ねていく両親だけでなく、動きの激しい子ども達にも最適なフローリングです。日当たりに難があるという逆境があったからこそ、反対にその逆境を大きく展開して、プラスにしていく発想は生まれなかったでしょう。そこに、竹との出会いがありました。数年前、早春の京都の嵯峨野を旅したとき、よく手入れされた竹林を歩きました。我が家の竹林も手入れして、清々しさを保ちたいと思います。発想の自由さが住まい作りの醍醐味と言えます。

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